入来花水木会主催
(薩摩川内市市民活動支援金採択事業) 
 報告
『示現流講演会』の実施
入来麓ともゆかりの深い示現流の歴史について学び、示現流への理解を深めるための講演会を示現流兵法所史料館(鹿児島市東千石町)の館長で指導者の有村博康様にお願い致しましたところ、こころよくお引き受け頂き、下記の通り、実施しました。


 開催日時 : 令和6年10月27日(日) 13:30~15:00
 開催場所 :
入来小学校体育館(薩摩川内市入来町浦之名)
 演  題 : 『薩摩士風を形成した示現流』〝 流祖・東郷重位を知ろう〝
 講  師 : 有村博康氏(示現流兵法所史料館館長)
 参加人数 :
47名(視聴者数)


示現流の流祖である東郷重位
(ちゅうい)
が島津家16代当主・島津義久公に従って上洛した際の曹洞宗天寧寺の善吉(ぜんきち)和尚とのめぐりあい示現流兵法の誕生とその教え門外不出とされるようになったこと、時世に迎合せず当初そのままの姿で東郷家男児により一子相伝され、現在第13代宗家東郷重賢(しげたか)伝承されていることなど、演武も交えてお話し頂きました。演武は、東京よりわざわざおいで頂いた公益財団法人示現流東郷財団・示現流第13代宗家東郷重賢様ほか示現流門友会有段者の方々にご披露頂きました。

示現流というと、ややもすれば一撃必殺の戦技のみが強調されがちですが、4つの教えのなかで最も大事にされてきたのが、「刀は抜くべからざるものなり」という、物事を平和裏に解決する度量を持った人格育成でした。いまから420年前、戦国時代が終わり、武士が世の中を治める時代がスタートしたとき、これからの時代にふさわしい侍の育成を目指して誕生したのが示現流でした。と力説されていたのが印象的でした。詳しくは、有村様のお許しを頂いて講演会参考資料を以下のページにアップしましたので、ご参照下さい。

 ・『入来花水木会示現流講演会参考資料』を開く 》》》・・・
 
演武は、まず示現流の基本稽古である立木打(たてぎうち)、続いて型稽古の中から初度(しょど)と呼ばれる第一ステップより、示現流の奥義十二の打ちを織りたんだ、最初に習い終生これを極めてい くとい う燕飛(えんび)という型、脇差など短い式器での型である小太刀(こだち)、多人数を相手に戦うことを想定した再起(せき)三太刀(みつたち)、引き続き両度(りょうど) と呼ばれる第2ス テップより相手の攻撃を一太刀で仕留めるという持掛(もちがかり)早捨(はやしゃ)という型、槍や薙刀など長尺の式器を持つ相手を想定した長木刀(ながぼくとう)、そして晨後に段の技より初段~四段の型が披露されました。いくつかの写真と動画を以下に載せました。
 《写真》
入来花水木会会長・入来院久子の挨拶
有村博康様
ご講演と演武のご披露を頂いた方々
示現流第13代宗家東郷重賢様
示現流の基本稽古である立木打(たてぎうち)
立木打
型稽古 初度(しょど):燕飛(えんび)
型稽古 初度(しょど):燕飛(えんび)
型稽古 初度(しょど):燕飛(えんび)
型稽古 初度(しょど):小太刀(こだち)
型稽古 初度(しょど):小太刀(こだち)
型稽古 初度(しょど):小太刀(こだち)
型稽古 両度(りょうど):長木刀(ながぼくとう)
型稽古 両度(りょうど):長木刀(ながぼくとう)
型稽古 両度(りょうど):長木刀(ながぼくとう)
《動画》
型稽古 初度(しょど):再起(せき)
 
▲ページトップへ 

© 2022 入来花水木会